東西線門前仲町駅の3番出口を上がると、永代通りを行き交う車と人の流れがある。その喧騒を背に住宅街のほうへ歩を進めて6分ほど。福住一丁目の静かな並びに、店名の書かれていない白い暖簾がひとつ掛かっている。2026年4月30日のプレオープンを経て、5月13日にグランドオープンした煮干しラーメンの店「麺舗4126(メンポヨンイチニーロク)」である。

新潟で二十年余り、そして深川へ

江東区の地域情報サイト「南砂一丁目」では、2003年に新潟で創業し、東京へ「帰ってきた」店として紹介されている。ラーメンブログの記録をたどれば、新潟県見附市の「碧空麺舗」に始まり、新潟市内での営業を経て、2023年には新発田市で「麺舗ソニデロ」を開くなど、県内で移転を重ねてきた系譜だという。新潟のニュースサイトには、新潟市東区の人気店だった「アオゾラメンポ」が新発田に新店舗を構え、朝から営業する朝ラー対応の店になったと報じた記事も残っている。

今回の出店は、単なる上京ではないらしい。ラーメンブログの記事によれば、店主は祖父が深川、父が戸越の出身で、ルーツのある深川エリアへの凱旋出店とされる。

写真 福住一丁目の住宅街の通りから見た店構え。店名のない白い暖簾が目印になっている様子

公式Instagramのプロフィールでは「スタンド4人・カウンター5席の超小規模店舗」と自己紹介している。開店を伝えたグルメブログによれば、古民家を改装したような構えで、店主による一人営業。看板メニューは煮干背脂ラーメンで、太麺の煮干しラーメン、細麺の濃厚煮干そば、ポークジンジャーニボヌードルなど、煮干し系の品を複数そろえる朝ラー・昼ラーの店だという。

場所は江東区福住1-1-2。門前仲町駅から徒歩6分ほどだが、店頭に看板は出ておらず、白い暖簾だけが手がかりになる。席数の少ない店でもあり、営業日や営業時間などの最新情報は、出向く前に公式Instagram(@menpo41262003)で確かめておきたい。

門前仲町ガイドや南砂一丁目といった地元の情報アカウントは、オープン前からこの店の動きを追いかけてきた。新潟で二十年余り麺をつくってきた店が、祖父の町に暖簾を掛ける。看板のない白い布の向こうで、この町の朝の風景がすこし変わるのかもしれない。