錦糸町の駅を出て、北へ向かう。駅前の人の流れが薄れ、大横川親水公園の緑が見えてくるころ、亀沢4丁目の通りに入る。駅から歩いて7分ほどの道のりだ。号外NET墨田区によれば、この通りの周辺には今年6月30日に開店したソフトクリームとコーヒーの店「komu stand」や、ベーカリー花火、北斎茶房といった店が点在し、下町の住宅地に新しい店が少しずつ増えている一角だという。その通り沿いに、2026年7月31日、「ドーナツ屋 おひとつください」が開店した。
◆札幌の「ふわもち邸」が監修する
この店の成り立ちを伝える一次情報は、監修元である札幌のドーナツ・ベーグル専門店「ふわもち邸」の公式ブログだ。同店は2026年6月7日付の記事で、縁があって錦糸町に開く「ドーナツ屋 おひとつください」を監修することになったと発表している。位置づけは直営ではなく、あくまで監修である。ふわもち邸は有限会社 fuwa mochi company が運営し、本店は札幌市厚別区。札幌市内にまちなか店(三越B2F)と姉妹店のクレープ店「つつみや」を持つ。公式サイトの「のれん分け」一覧には、世田谷区用賀の「珈琲とドーナツ ふわもち邸」(2019年12月開業)など3店が並ぶが、「おひとつください」はこの一覧に含まれず、ふわもち邸の屋号も使っていない。屋号を継がずに、監修という形で札幌の味を東京へ持ち込んだ店、ということになる。
商品については、ふわもち邸のブログによると、北海道小麦100%の生地を使った「ふわふわ×もちもち」の食感のドーナツを専門とし、ふわもち邸で長く親しまれてきたドーナツに加えて、この店でしか扱わない限定のドーナツを用意するという。店の公式Instagram(@donut_kinshi)のプロフィールには、毎日食べたくなるやさしいドーナツ、北海道小麦100%使用、と掲げられている。二次情報サイトのECHO TRIPは、求肥・あんこ・豆乳クリームを合わせた「きなこもちあんクリーム」などを紹介しているが、実際の品揃えは店頭と公式の発信で確かめたい。
Instagramでこの投稿を見る
開店までの歩みは、Instagramの投稿からたどれる。公式アカウントは開店前の5月24日から投稿を始め、開店前日の7月30日には「いよいよ明日オープン」と告知した。号外NET墨田区も7月28日、読者からの情報提供をもとに開店を伝えている。店独自の公式サイトやプレスリリースは確認できていないため、本記事は監修元のブログとInstagram、周辺の報道をもとにまとめた。
所在地は東京都墨田区亀沢4丁目5-8。JR総武線・東京メトロ半蔵門線の錦糸町駅から徒歩約7分とされる。二次情報サイトには建物名を「skywood錦糸町」とする記載があるが、公式情報では確認できていない。営業時間や定休日、価格は本記事では扱わない。最新の営業情報は公式Instagram(@donut_kinshi)で確かめてから出かけてほしい。
ふわもち邸はブログで、ひとつのドーナツから生まれる小さな幸せと、ほっと笑顔になれる時間を届けたい、と開店に向けた思いを記している。店名の「おひとつください」と重ねて読みたくなる一文だ。大横川親水公園の水辺に沿って、新しい店がぽつりぽつりと灯りはじめた亀沢の通り。ひとつだけ買って、公園のベンチまで歩く。そんな距離感が、この町には似合う。