JR総武線・錦糸町駅の北口を出て、四ツ目通りを北へ歩く。城東地区屈指の繁華街とされるこの一帯を抜け、路地を入ったところに黄金湯はある。駅からは徒歩6分、バスなら「太平3丁目」で降りて2分ほどだという。住所は墨田区太平4-14-6。看板の大きさに構えず、目印を探しながら歩くくらいがちょうどいい距離感だ。

廃業の危機から、湯気の続く場所へ

墨田区観光協会によると、黄金湯は建物の老朽化で廃業の危機にあったが、クラウドファンディングで資金を募り、2020年8月22日にリニューアルオープンしたという。設計を手がけたのはブルーボトルコーヒーなどの内装で知られるスキーマ建築計画の長坂常氏、ロゴやサインはヒロコレッジの高橋理子氏が担当したと東京銭湯のサイトは伝えている。前オーナーの引退を機に、押上で三代にわたり大黒湯を営んできた新保卓也さん・朋子さん夫妻が引き継いだそうだ。じゃらんニュースは、錦糸町で戦前から続く老舗銭湯だと紹介している。

写真 番台バーのカウンターとクラフトビールのグラス

浴室にも、暖簾の向こうにも

浴室の壁画は、漫画『きょうの猫村さん』の作者ほしよりこ氏が手がけたという。湯船はあつ湯・薬風呂・炭酸泉・水風呂の4種で、いずれも軟水。男湯には麦飯石とヒバ造りのオートロウリュ式サウナがあり、深さ90cmの専用水風呂と外気浴スペースが付く。女湯は国産ヒノキのセルフロウリュ式サウナで、水曜日は男女の浴室が入れ替わるそうだ。1階の「番台バー」ではオリジナルのクラフトビールを出しており、2階にはドミトリーなど宿泊できる部屋も整えられていると東京銭湯のサイトは紹介している。

帰り道の楽しみ

湯上がりは、そのまま1階の番台バーに寄ってビールを一杯、というのも黄金湯らしい過ごし方かもしれない。ニュース記事の中には、このバーのDJブースで「レコード市」が開かれるという記載も見つかったが、開催の頻度や次回の予定までは確認できなかった。営業時間や定休日は情報源によって記載が異なり、変更もありうるため、出かける前に公式サイト(koganeyu.com)か公式X(@koganeyu1)で確認しておきたい。四ツ目通りまで戻れば、駅までの帰り道は錦糸町の灯りがまだ続いている。