亀有駅の南口から、曳舟川親水公園の方へ歩く。かつて曳舟が行き交った川筋は、いまは細長い公園になって町を南北に貫いている。その公園の入口にほど近い、住宅と商店の混じるあたり。中川橋から西へ入った曳舟川親水公園通り沿いに、この夏、新しい居酒屋が店を開けた。「酒と肴と炭焼き」を掲げる「だんだん」である。
◆ジェラート店の姉妹店は、炭焼きの店だった
地域ニュースサイト・号外NETの記事によれば、開店は2026年7月23日。手作りジェラートで知られる亀有の「ジェラテリア クラフティス(CRAFTICE)」の姉妹店として開業したという。ジェラート店の姉妹店が炭焼きの居酒屋、という意外な取り合わせだが、店主にとって長年の夢だった料理と酒の店で、素材・料理・酒にこだわっているそうだ。
店名の「だんだん」には三つの意味が込められていると同記事は伝える。あったかい料理と居心地の「暖」、会話がはずみ心もはずむ「弾」、みんなで集まる団らんの「団」。場所は、かつて「すし海席 漁美」があった跡地だという。魚の店の記憶が残る場所に、団らんを名に掲げる店が続くことになる。
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看板メニューは、旬の野菜を豚バラで巻いて炭焼きにする「野菜巻き串」。7種の盛り合わせも用意され、日替わりの刺身と並ぶ二枚看板だという。季節の野菜が主役だから、通うたびに串の中身が入れ替わっていく勘定だ。炭火の店らしい献立の組み立てである。
所在地は葛飾区亀有2丁目59-6。姉妹店のCRAFTICE(亀有3丁目、駅南口から徒歩3分ほど)からは歩いて5分かからない距離にある。昼にジェラートを片手に場所を確かめておいて、夜にあらためて暖簾をくぐる、という歩き方もできそうだ。公式Instagramには月ごとの営業カレンダーが投稿されているので、最新の営業情報はそちらで確かめてから出かけたい。
未取材のため、炭火の匂いも野菜巻き串の断面も、まだこの目で確かめてはいない。ただ、川筋の公園を歩いた先に、「暖」「弾」「団」を掲げる店がひとつ増えたことは確かだ。亀有で電車を降りる理由が、またひとつ増えた。