JR常磐線の亀有駅で電車を降り、北口へ出る。両津勘吉の銅像が立ち、駅前の商業エリアがすぐそこまで迫るこの一帯は、下町の生活の匂いが濃い。改札を背にして歩き出すと、通りの先に黄色い建物が見えてくる。開店の告知によれば、駅の北口から徒歩約3分。日々の買い物のついでに立ち寄れる距離に、その店はある。

店の名は「KAOPAN(カオパン)」。地域メディアの新店情報によると、2026年1月7日に開いたばかりのベーカリーだという。掲げるコンセプトは「食卓にちょっとした贅沢を」。自家製酵母を使ったパンが特徴で、看板商品として「とことわ食パン」「コンプレ」が挙げられている。

仙台から、亀有の一角へ

同じ記事によれば、店主は宮城県仙台市の出身で、パンに関わる仕事に30年以上携わってきた人物だという。全国で新しい店舗を立ち上げてきた経験を持ち、結婚を機に関東へ拠点を移した。開業の背景には、奥様の「自分のお店を持ちたい」という願いがあったと伝えられている。長く各地を渡り歩いた手が、この亀有の一角に落ち着いた、ということになる。

作り方についても、自家製酵母に加え、クリームや具材を手作りでそろえ、素材そのものの持ち味を活かす構成にしているという。派手さより、日々の食卓に添える一斤や一個を、という考え方がうかがえる。店内にはデザイナーの手によるレコードジャケット型のディスプレイが置かれているそうで、黄色い外観とあわせて、通りの中でひとつの目印になっている。

写真 店内のレコードジャケット型ディスプレイと、棚に並ぶ食パン・コンプレなどのパン
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公式Instagramより

行き方はわかりやすい。亀有駅の北口を出て、駅前の通りを進むと、黄色い建物が目に入る。徒歩3分ほどの、ほぼ駅前と言っていい立地である。住所は葛飾区亀有5-28-8、亀有サンコーポの102号。買い物や散歩の動線の途中で、無理なく寄れる場所だ。

開いてまだ日の浅い店であり、並ぶパンの種類や焼き上がりの時間、休みの案内などは日によって動く。営業の最新情報は、公式Instagram(@kameari_kao_pan)で確認するのが確実だ。こち亀の町の駅前に根を張りはじめた小さなベーカリーが、これから亀有の食卓にどう馴染んでいくのか。その最初の一歩を、まずは公開情報として書き留めておく。