東武スカイツリーラインの竹ノ塚駅を出て、東へ向かう。駅前の飲食店の灯りが途切れると、住宅の塀が続く静かな道になる。歩くこと約18分、東伊興一丁目の赤山街道沿いに出る。繁華街の喧騒からは離れた、暮らしの音が近い通りだ。この道筋に今年6月11日、居酒屋「乾杯」が開店した。
◆「自分たちが通いたい店」を仲間で
開店を伝えた地元情報サイト「竹の塚情報局たけトピ」によれば、この店は竹の塚で家族ぐるみの交流を続けてきた仲間たちが、自分たちが通いたいと思える店を作りたいという思いから共同で立ち上げたのだという。子どもたちも一緒に集まれる、子連れ歓迎の居場所を目指しているそうだ。駅前ではなく住宅地寄りのこの場所に店を構えたことも、地元のコミュニティを基盤にした店づくりと地続きなのだろう。
看板に掲げるのは、みそおでんと焼き鳥。みそおでんは、オーナーが名古屋で出会った味に感動し、研究を重ねて再現したものだと紹介されている。店名の「乾杯」は、オーナーが長渕剛の大ファンであることにちなむという。壁面や照明にあしらわれた「乾杯」の文字は、オーナーの知り合いの書道家が手書きしたものだそうだ。
公式Instagramのプロフィールには「笑って飲める、落ち着ける場所。料理・酒・空間にこだわってます」と掲げられている。グランドオープンを知らせるリール投稿も公開されており、開店前後の店の空気は、こうした発信からうかがうことができる。
場所は足立区東伊興1-7-6。竹ノ塚駅から徒歩約18分と駅前からは距離があるが、その分、近所の家族連れが歩いて集まる店になっていくのかもしれない。営業時間や定休日などの最新の営業情報は、公式Instagram(@izakaya_kanpai0530)で確認してから向かいたい。
駅から遠いことは、この店にとっては欠点ではないのだろう。仲間たちの日常の延長線上に置かれた一軒が、赤山街道沿いの夜にどんな灯りをともしていくのか。編集部でも近いうちに歩いて確かめに行くつもりだ。